こんにちは。
枡(升・ます)って何か分かる方がどのくらいいらっしゃるのか。
ほとんどの方が知らないことをお話ししてまいりましょう。
きっと枡(升・ます)を見る目が変ると思います。

米を量るもの?
お酒を飲む器?

間違いではありません。
でも、もっと深~いものです。

枡には1300年以上の歴史があります。
規格が統一されたのが大宝元年(701年)
雑多の枡が使われていましたが豊臣秀吉の時代に太閤検地で十合一升の京枡が使用され、徳川幕府もこれにならって京都と江戸に「枡座」というものを置いて規格を管理しました。
現在の枡は京枡に準じており、家庭用の米櫃に用いるのは五勺枡(一合の半分)、祝儀などの枡酒用は一合枡が使われます。

さて、ここからが核心です。

枡の計量と分配の機能が神の役割を代行するものと考えられてきました。
神の恵みである食物が枡によって適正に計量、分配される行為に人々は公明正大な神の力を感じていました。

節分の豆まき
単に豆を入れる器として枡を使用しているのではありません!
神聖な穀物である豆に鬼や病魔退散の霊力を宿らせるために神霊を降臨させる「呪物」としての意味を持っているのです!
だからこの豆を食することはとても良いことであり、意味があるのです。
いかがです?

迷子の魂を呼び戻す
枡の中は異界と考えられており、魂の容器としても機能します。
いったいどういうこと? 魂の容器?
奈良県や福島県会津地方では枡の底を叩いて迷子を呼び戻そうとするまじないの呪物として使われています。
昔話では神隠しに遭った子供の近親者が一升枡の底を叩きながら歩くと必ず子供が見つけ出せるというお話もあります。
更に! 子供だけではなく大人の弱った魂を呼び戻すにも力を発揮します。
福島県会津地方ではかつて人が死にかかった時に「ますうち」と言って家の屋根に上って一升枡の底を棒でたたくという方法がありました。
これは肉体から離れようとする魂を呼び戻す魂呼び、魂呼ばいのことであり、魂の再生に通じる機能を秘めていると言われております。

さあ、ここからが本丸の話です!

福神の供物を入れて枡枡繁盛
食物を計量する神聖な道具である枡は神祭り儀礼に用いられて呪力を発揮する場合が多いのです。
農耕儀礼である春の田の紙迎え、秋の収穫感謝祭などで飯、団子、餅などの供物を入れる特別な器となります。
他には神社にて神餞を入れる容器ともされます。
これらの場合、枡の呪力は穀霊を宿して、それを増殖させる機能があります。
この呪力を効率的に利用しているのが関西地方に見られる恵比寿大黒さんを枡の中に祀る方法で、枡の力で福神の霊力を増殖して、いっぱい幸福をもたらしてくれるようにという願いが込められています。神社で熊手を買いますと枡の中に大黒さんが入っているのはそういう訳です。

さあ、いかがでしたでしょうか?
枡は非常に縁起の良いものだとご理解いただけましたでしょうか。
プレゼントに良し、自分に使って良し、なパワーアイテムです。
最近では外国の方にも人気な枡。
ぜひ皆さんもお使いください!

株式会社マル仁

オリジナル枡(升・ます)、名入れ枡、ワイン木箱の製作・販売
〓─〓─〓─〓─〓─〓─〓─〓─〓─〓─〓─〓─〓─〓─〓─〓

◇◆株式会社マル仁◆◇

住所   〒489-0977愛知県瀬戸市坂上町303-4
Tel   0561-21-8304 Fax  0561-83-2289
営業時間9:00~17:30(土曜日は12時まで)
定休日日曜、祭日 (土曜日 不定期休み)

〓─〓─〓─〓─〓─〓─〓─〓─〓─〓─〓─〓─〓─〓─〓─〓