今日は「伝刻」のシリーズについて書かせていただきます。
今回は読み応えあります。

「伝刻」は商標登録済みです。

東北の伝統工芸と相性が良く、今のところ多くが東北のものです。
今後は東海、西日本も増やしたいところです。

まだ商品撮影が済んでいないため写真がございませんが、文字で説明させていただきます。

秋田 角館樺細工「桜散りぬる」「たたみもの:蟹」
世界唯一の伝統工芸、樺細工(山桜の皮)と螺鈿(桜の花びら)を組み合わせたもの。
「たたみもの」とは同じ樺細工でも難易度の極めて高い「蟹」などを作ったもの。
これが作れる工芸士は世界で一人となってしまいました。
表に出たがらない職人なのでお名前は出せず。

秋田 銀線細工「夜桜」
現代の名工 進藤春雄氏がつくる桜の花。
わずか0.2㎜ほどの純銀線を撚り合わせて作っていきます。
伝刻ホームページに出ているものになりますのでご覧ください。
ヨーロッパの銀細工職人にも名が知れ渡る進藤氏。
彼の技法はオリジナルで、誰も真似が出来ない。
世界でただ一人の技を持った、国内で唯一の正統な「銀線細工職人」です。
進藤氏は今まで他社のために作品を提供したことはありませんでした。
今回、我々のプロジェクトに大いにご賛同していただき、実現が可能となりました。

青森 津軽塗「唐塗り」
独特の塗り方で表現する津軽塗。その技法によりとても美しい文様を浮かび上がらせます。
担当していただいているのは津軽塗宗家4人のうちの一人、小林漆器さん。
小林漆器さんが最後の一人となってしまいました。
気鋭の息子さんがいらっしゃるのでまだまだ歴史は続きます。。
小林漆器さんは全て国産です。木地も青森県で作っています。
昨今は中国で生地を作って塗りだけ国内がほとんどです。
そういう意味でも本筋を貫いていらっしゃいます。

宮城 仙台埋もれ木細工「仙畳」
世界で唯一、ただ一人の工芸士 小竹孝氏が手掛けます。
500万年前の杉系の木の化石で作られます。
材料はあと50年分ほどで無くなります。
化石ですので当然堅いです。
これを削り、造形して作品を仕上げていきます。
最後は漆で仕上げます。
500万年という時を超えてやってきた素材を贅沢に使用しました。
組み合わせるのは金沢の金箔です。

福井 越前漆器+金沢金箔「月読み」
漆黒の越前塗りに特殊な方法で金箔をカットした、春の月の形態を並べた「月読み」。
金箔を精密、正確にカットできる技術を持つところは極わずか。
誰が見ても綺麗に切り出された月の形に感嘆します。
金粉なら可能でしょうが金箔を切り出して、という酔狂なことをするところは無いでしょう。では見た目で何が違うのか。
金箔の皺が出ています。 これが月の表面のような立体感を出しています。
伝刻枡本体の漆塗りと中に入れる板の漆塗りは河和田の末広漆器製作所さんです。

「伝刻」は拭漆を施した東濃桧と吉野杉にスーパーポリマー塗装を施した2種がベースに、各伝統工芸を取り入れています。

これからますます多くのシリーズを展開してまいります。

「伝刻」プロジェクトは多くの皆様のご協力で成り立っています。
佐々・藤盛特許事務所
松本総合法律事務所
秋田県知財総合支援窓口
秋田県立近代美術館
秋田県立図書館
角館工芸協同組合
角館樺細工伝承館
瀬戸商工会議所
小林漆器
金銀線工房しんどう
小竹孝
加藤七宝製作所
南部鉄器協同組合
有限会社パレットワーク
株式会社末広漆器製作所
あいち産業科学技術総合センター食品工業技術センター

特別協力
トモエ陶業株式会社
株式会社升本総本店
株式会社新紀元社
株式会社パズルリング

公的機関、民間企業様の固い結束とお力添えで「伝刻」は出来ております。
開発当初の頃は類似品の心配をしておりましたが、今は心配しておりません。
特許も取っておりません。
なぜなら他では「作れない」からです。
そのくらい皆様方の技術と経験と情熱が詰まっています。
日本の伝統工芸を新たな形で国内、国外へ発信していくことが使命となりました。

「伝刻」を今後ともよろしくお願い申し上げます。

株式会社マル仁

オリジナル枡(升・ます)、名入れ枡、ワイン木箱の製作・販売
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◇◆株式会社マル仁◆◇

住所   〒489-0977愛知県瀬戸市坂上町303-4
Tel   0561-21-8304 Fax  0561-83-2289
営業時間9:00~17:30(土曜日は12時まで)
定休日日曜、祭日 (土曜日 不定期休み)

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